セクターサイズが520byteのSAS HDDを512byteでフォーマットする

前回、HBAカードを入手したのはこれが目的でした。(すごい遠回り)

NetAppやEMCなどのストレージに入っているHDDはセクターサイズが520byteや528byteという変なフォーマットがされていることが多いです。
そのままだと認識してもまったく利用できないので通常の512byteでフォーマットをする必要があります。

Windows環境では簡単なフォーマットの方法は無いと思われるのでUnix環境を利用します。
今回は、CentOS7のLiveCDというUSBやDVDからブートできるOSを利用します。
Rufusで、CentOS-7-x86_64-LiveGNOME-1708.iso をUSBに書き込んで起動。
普通にLinux系環境があればそちらを利用すればいいと思います。

起動したらsuコマンドでrootになってしまいます。

dmsg

で、起動ログを確認します。非常に長いので概要だけですが、下記のようなログが見つかれば認識はしています。
DELLRAIDカードではBLOCKされて認識すらしなかったので大変でした。

sd 7:0:0:0: [sdc] Unsupported sector size 520.
sd 7:0:0:0: [sdc] 0 512-byte logical blocks: (0 B/0 B)
sd 7:0:0:0: [sdc] 520-byte physical blocks

ちゃんと認識されていれば、まずフォーマットツールをインストールします。

yum install sg3_utils

次に、HDDのリストを表示します。

sg_scan -i
/dev/sg2: scsi7 channel=0 id=0 lun=0
    SEAGATE  STE60005 CLAR600 ES0C [rmb=0 cmdq=1 pqual=0 pdev=0x0]

こんな感じで確認した後は、フォーマットを実行します。

sg_format --format --size=512 /dev/sg2

あとはひたすら待つだけです。
結構時間がかかります。16台とかあったら絶望するほど時間がかかります。

これで普通のHDDとして利用できるはずです!
(フォーマット中の待ち時間に記事を書いているため願望レベル)