Zend Server CEの提供終了

Zend Server 7の提供と同時(?)に無料版のCommunity Edition/Free Editionの提供が終了となったようです。

http://www.zend.com/en/products/server/free-edition-upgrade

Zend Server 6でもいいから無料版を使いたかったのですが、使えないという報告をちらほら見かけたので実験してみました。
(といっても、インストールして試用期間のまま放置するだけですが)


結論として、旧バージョンも含めて使えないようです。
どおりで怒っている人がいるわけです。

高級な機能は当然有料として、無料版でのPHP環境統一には便利だったので残念ですが、サポートコストを考えると仕方ないとも思います。


ちなみに試用期間が終わると次のようになります。



Windows Server2012R2の記憶域プールと Symantec SystemRecovery 2013のまとめ

Windows Server 2012R2を導入するためにいろいろ実験しています。
2012の新機能?である記憶域プールと記憶域階層について試行錯誤した結果を記録しておきます。

  • 記憶域プールでRAIDディスクはまともに利用できない。

  RAIDを導入できない安価なシステムで有効的にHDDを利用しようというコンセプト?
  DellRAIDカード(Perc)はRAIDをオフに出来ないので事実上利用不可
  前回の記事のようにHBAにするしかないでしょう。
  なにかいろいろDELLも動いているようですが現状では不可

  • SSDとHDDを用意すれば記憶域階層を利用できる

  すこし試した感じでは非常によい性能でした。
  ただし、HDD故障に備えるにはSSD2台+HDD2台必要かな?(試してない)

  • 記憶域プールを利用するとSymentec SystemRecovery2013からディスクが見えない

  いろいろ構成を変えてみましたがディスクが見えません。バックアップできない。
  他のシステムでは試していないので未対応なのか固有の問題なのかは不明
  純正のWindowsBackupは過去に止まったことがあるので信用してないのです。
  記憶域階層+バックアップが使えないのは致命的

  • 重複除去設定はどのボリュームでも利用できる

  通常のボリュームでも、記憶域プールに作ったボリュームでも重複除去(重複排除)機能が利用できます。
  1T以上のデータを試しに入れてみましたがかなり優秀な機能です。
  ドライブの圧縮も同時に利用できるようです。こちらはあまり効果が見えなかった。


結論として、重複除去機能はすぐにでも利用できるが記憶域プールは実運用にはまだ厳しい感じです。バックアップが確実に取れれば何とか利用できそうです。
RAIDとの相互運用でエンタープライズレベルでも利用できるようなることを期待しておきます。

DELL Perc H310 をファーム書き換えでHBAにしてしまう

社内Windows用のドメインサーバをWindows2012R2に更新することにしました。

この際なので、一部SSDも導入してスピードアップを図ろうとしたのですがここで問題が発生。

ちなみに、SSDIntelのDC S3500 240Gです。
耐久性が売りのサーバ向けSSDです。スピードはほどほど。


まず、内蔵のPerc H710p RAIDカードにSSDをセットすると認識して使えるのですが、システムレベルでエラー警告を出します。
運用上は特に問題が無いのですが、再起動する度にエラーの警告ランプがピカピカするので精神衛生上よくない。


また、RAID経由にするとWindowsではRAIDとしてHDDともSSDとも認識しなくなる。当然ながらIntelSSDメンテナンスツールなども使えない。


そこで内蔵のSATAポートに接続してみたのですが、全6ポート分すべて3Gb接続です。ベンチをとっても当然のように3Gb頭打ち状態です。何となくもったいない。


販売されている6Gb接続のSATA増設カードを探したのですが、安いものは転送速度に難があるのと、サーバなのでトラブルがコワイ。
高いものは2万円程度で購入できるのですがひたすらオーバースペックで本末転倒。

検討したHBA
 Adaptec 6405H


結果として、Dell純正のPerc H310 RAIDカードを中古で安く入手しました。
これにSSDを繋いだ上で、Non Raid設定で接続するとそれなりに使えます。
しかし、Smart情報はOSで取れないようでDiskInfoが取れません。
スピードはCrystalDiskMarkのSeqReadで395MB程度出ていましたので許容範囲です。


ここで、やっとタイトルのH310をHBAにしてしまおうという話です。(前置き長い)

PercH310やH200とか、他にも各社RAIDカードは、LSI社のOEM製品であることはよく知られています。ファームウェアも互換性があるのでいろいろ書き換え可能なのです。当然ながら保証外・自己責任です。

PercH310の場合は、同じくDELLが発売している「6Gbps SAS HBA」カード(外付け用)がハード的に同じものですので、このファームをH310に書き込んでしまおうという事をした方がいます。同カードの内蔵用を売ってくれよといいたいところですが無いのです。


ファーム書き換え、くわしくは下記サイト(英語)
http://www.vladan.fr/flash-dell-perc-h310-with-it-firmware/
2018/03/25(補足)記事の内容が大幅に変更・追記されているので下記の内容と合わないと思います。

※いろいろ調べた結果、ITファームというのがHBA用で、IRファームというのがRAID用のファームらしいです。


詳しくは、上記サイト通りでよいのですが、簡単に要約を。

01.
まずは、FreeDOS起動用のUSBメディアを作ります。
Rufusというのがお勧めです。http://rufus.akeo.ie/

次に、書き換え用ファームウェアと書き換えツールをUSBメディアに書き込みます。
mediafire: LSI-9211-8i.zipのlinkにまとめてくれているようです。
現状でDELLファームウェアと同バージョンでしたのでDELLサイトは不要でした。
※LOCALEフォルダは重複するのでコピーしませんでした。

02.
カード上のファームウェアを消します。
間違って消すといけないのでH310以外のカードは外しました。

03.
消し終わったら再起動します。

04.
再起動後にファームウェアを書き込みます。

05.(オプション)
基本的に、単純なHBAとして使うならこの操作は不要です。私もやっていません。
この作業をやらないとBIOS等で設定画面が出ません。特に設定することもないし起動時間もかかるので不要でした。
必要であれば、BIOSUEFI用のファームを書き込みましょう。


再起動後に環境も戻してOSを起動したところ、HBAとして認識をしてSmart情報もばっちりとれました。CrystalDiskInfoで情報も取れます。
DiskMarkは405MB程度で気持ち速くなりました。


ベンチ設定が甘いのはツッコミなしで・・・。


Smart情報が取れるので寿命とか判ります。


コントローラの認識が変わっています。

HP 10GbE SFP+ SR トランシーバ C3N53AA その2

買ってみました。

当然ながら2つ購入したのですが、同じ型番なのに違うトランシーバが2つ。



OEM先が違うのでしょうが、よりによってピンポイントで来なくても。
SR規格なので当然互換性はあるでしょうが、やはり不安になりますね。


結論から言うとまったく問題なく動作しています。
まだ数日なので安定性とかは判りませんがトラブル無しです。


これだけ価格が下がってくると、そろそろ10Gネットワークが一般向けに普及しそうですね。

補足ですが、10GのトランシーバにはOM3規格の光ファイバを使いましょう。
LC-LCコネクタのOM3ケーブルが基本ですね。今回は30mケーブルを使いました。
メタルケーブルと基礎が違うのでこのあたりの知識を調べるのに結構苦労しました。

HP 10GbE SFP+ SR トランシーバ C3N53AA

Windows8のタッチ操作は、慣れると便利ですね。特にノート。
作業用デスクトップでは無意味ですけどね。

と、今回は現在進行中のネットワークリプレースにおいて10Gトランシーバーを物色しているのですが、タイトルにも書いた下記商品が激安すぎるのです。

HP 10GbE SFP+ SR トランシーバ C3N53AA

HPのワークステーション用オプションということで安いのだろうか。
中身はIntel製らしいので粗悪品とか、連続使用に耐えないといった事は無いと思うのですが、あまりにも定価が安いので逆に不安になってしまいます。

海外では$800以上するのです。SFP+も普及期に入って価格破壊が起こってるんでしょうか。
ざっくり調べた限りでは悪い噂も利用実績も見つからないのでダメ元で試してみるしかないです。

サーバ周りでは無く、1Fと2Fを繋ぐラインで試してみたいと思います。
どうなることやら・・・

javascript とWindows8のタッチ操作(IE10)

引き続き、タッチ検証です。

前回のjquery-uiの動作にも関係しますが、IE10でタッチ操作を行っている場合、javascriptのEventにおいて「Clickイベント」が非常に認識しずらいです。

マウスと違い、クリックポイントが常に変動するので「Dragイベント」になっているのではないかと思います。

そこで、すべての「Clickイベント」を「MouseDownイベント」に変更することで対処しています。

jquery-ui とWindows8のタッチ操作(IE10)

前回に引き続き、タッチの検証です。

現状でまともに動作しそうなのがIE10だけなので、他のブラウザは
ひとまず保留にしました。

動作確認をしている中で、現在問題となっているのが表題にあるjquery-uiの動作です。
通常のbuttonセットは動作するのですが、Checkbox と Radios に buttonset()を適用すると動作が不安定になります。(4回に1回くらい反応する)

http://jqueryui.com/button/#checkbox


jquery-uiでどのように実装しているのかを調べるのも面倒なので何故そうなるかは不明ですが、現状ではすべて通常ボタンで実装しないとまともに動作しません。
ちなみにIE10固有の問題です。Firefox,Chromeでは動作します。
win8タッチIE対応版のbuttonset()を作成したら喜ばれそうですが、脱線しすぎなので他力本願で行こうと思います。

その他の機能は、前回記事のCSS対応で基本動作は問題なさそうです。

ただ動かないというだけの記事で解決にもなっていませんが、jqueryのフォーラムでも覗いてみて何か発見があったら追記でもしようかと思います。